あせらず行こう

鈴木ヒロミツさん（享年60）


私が中学2年生の時でした。
その頃熱狂的な中日ファンだった私は
友達と二人で
中部地方だけと思われるドラゴンズの番組へ
観覧希望のはがきを出して見事当選。
一本の生放送とその後2本分の収録が行われ
しかも、ゲストが2名もいると言うことで
意気揚々、鼻息も荒くテレビ局へ行きました。

その番組の司会をなさっていたのが
ドラゴンズファンとして有名な鈴木ヒロミツさんでした。
ニコニコとしてる人だな～と思いながら見ていました。

無事に生放送も終わり
休憩の後に収録がありました。
観覧席に戻った私たちにはゲストが誰なのか知らさせていませんでした。
もう、ドキドキです。
あの人かな、この人かな・・・・・((o(^∇^)o))わくわくしていると
スタッフが「ゲスト入ります!!平野謙さんです!!!!」


きゃ～～～～～～～～～～～!!!!!!!


イケメン外野手平野謙の登場に
私の興奮は頂点に達し
ものすごい大声で叫んでしまいました。（ただでさえでかい声なのに・・・）

すると驚いて司会席の鈴木ヒロミツさんが
立ち上がって振り向きました。
大きな目をさらに大きくして・・・
私はそこで（やっと）凄く恥ずかしくなり下を向いてしまいました。
すると、鈴木ヒロミツさんは
優しい笑顔でこう言ってくれたのです。

「分かるよ、分かる。好きなんだよね～。うん。俺だって興奮するもんな～。」

そして、平野謙さんにも「ねっ。」と・・・・
何とも言えない嬉しさと暖かい気持ちが
収録の間中ずっと胸の中に広がっていました。
私みたいなおバカ中学生に、何て優しいんだろう。って。

たったそれだけの思い出ですが
思春期真っ只中で自意識過剰ヤロウの私の醜態を
見事に救ってくれたあの言葉を
私は忘れられないのです。

ゴリラーマンに一瞬描かれた時だって
何だか凄く嬉しく思ったものでした。

嫌な役や悪役をやってるときも
全然嫌な気持ちになんてなれませんでした。
そうですね～、
私はかなり好きだったようですね、この方のこと。




心よりご冥福をお祈りいたします。












余談ですが
平野謙外野手はこの収録の時に
番組アシスタントを務めていたタレントさんと出会い
その後めでたく結婚してしまいましたとさ。
そうそう。もう一人のゲストは・・・・・多分････上川だったような気が･･･＾＾；
それにね～、今だから言うけどね～
秋じゃなくて冬だったかな～、春だったかな～≧(´▽｀)≦アハハハ
あ～あ、ホントにいい加減だな～、私(￣Д￣;;