あせらず行こう

同じ階に住むおばあちゃんがいらっしゃいまして
この方、足腰がかなり弱くなっていて
お耳も遠い。
お子さんと二人で暮らしていらっしゃるのですが
昼間は一人になるんですよね。


んで、何か困ったことがあると
本当に短い距離をえっちらおっちらと一生懸命歩いていらっしゃって
(;-_-)ノ[]　ピンポーン♪ と・・・

普段は
ウチとおばあちゃんちの間の方のところへ行くのですが
その方が留守だとウチにいらっしゃる、と言うことなんですよね。

それ自体は何も問題が無いんですが
その用件と言うのが・・・・なんというか･･･

始めの頃は
エアコンの止め方がわからない、とか
シップを貼って欲しい、とか
窓が閉められない、とかそんなことでした。
最近は「電話を貸して欲しい」が続いていましたが
お子さんの帰りが予定よりも少し遅いので
心配して職場に電話したい、との事だったので
耳の遠いおばあちゃんに代わって掛けていました。

今朝のことです。
今日の予定はびっしりだったので
早く仕事を片付けなくちゃと子供を連れてバタバタと出かけようとしたとき
駐車場のエレベーターからおばあちゃんが出てきたのです。
待ってくれとジェスチャーで言うので
何かあったのかと思い車を止め聞きました。
おばあちゃん：「どちらかお出かけですか?」
よんな～　　：「子供を保育園に送ってから仕事なんですよ～。どうかしましたか？」

と尋ねたら
「お友達のところへ乗せていって欲しいんだけど・・・」・・・・・・(￣◇￣;)エッ

かなり急いでいた私は
「ごめんなさい。ちょっと今日は忙しいので急いでるんです。」と。
おばあちゃんはニコリと笑ってうんうん。とうなずいたので
大した事はないんだ、と思って
「ごめんなさいね～。」と言って走り出し仕事へ向かいました。

そして、ソッコー仕事を終わらせて
終了式を終えて帰ってくる長女を迎えるために
いったん帰宅しました。
30分ほどすると・・・・(;-_-)ノ[]　ピンポーン♪
出てみるとおばあちゃんでした。

「お友達のところへ乗せていって欲しいんだけど・・・」

娘が帰ってきたらすぐに出かけるつもりでいたのですが
二度目だったのでちょっと話を聞いてみました。
すると、お友達の薬局へ連れて行って欲しい、と言うことだったんです。

お金は持ってるね～??と聞くと
笑顔で、私が行けば薬をくれるのよ～、お友達だから。と。
(;￣ー￣)...ン?大丈夫か??と思いながらも
困っている感じだし邪険にするわけにもいかず
一緒に娘を待っていた義母に断りを入れて
連れて行くことにしました。

道案内をすると言うので
大体の場所を聞いて向かいました。
しかし、この道案内が曲者でした。
私が思っていた場所とは反対のところへと・・・
何度確認しても「右です。」と言い張って聞いてくれない。
仕方なく右へ向かい、しかし
ココに絶対目印にしているスーパーはないと思うところばかりへと
入っていくのです。

散々回って、仕方なく車を止め
近所の商店でその薬局があるかどうか聞いてみる事に。
「この通りに薬局は無いですよ～。」・・・・・orz

何とかおばあちゃんを説得し
私が目星をつけていた辺りへと向かうと
「ああ、そうそう、この辺ですよ。そこを右です。」・・・・・(ノ_-;)ハア…
通常なら5分で行ける所を15分以上かけて行きましたよ・・・・。

実際に薬局へ着いても自分では降りられないので
「誰か読んできてください。」と。
言われた通りに呼びに行き
「○○さんと言うおばあちゃんにお願いされて連れてきたんですが･･･」と言うと
薬局の人は、(?_?)顔・・・・
エッ? (;゜⊿゜)ノ マジ?知らないの～～!!!???と思ったのですが
車で待ってるおばあちゃんの顔を見たらああ!!!と合点がいった様子。
安心だ・・・と思ったのも束の間。

実はこの薬局の方も困っている様子でした。
もう、お金をもらうのは諦めている、と仰っていました。
古いお知り合いで昔はかなり仲良くしていたらしいのですが
お金を払わないことがもう何年も続いていると・・・
色々と経緯を話してくださって・・・


何てこと･･･


私はおばあちゃんの話を鵜呑みにして
きっと後でご家族が、とか
付き合いの中で特別な精算方法があるもんだと思っていたのですが
違っていたんです。
良かれと思って人助けだと思ってした事が
全然違う結果になってしまったんです。

薬局の人にとても申し訳ない思いがして
「すみません･･･何も知らなくて・・・」と
ただ謝るしか出来ませでした。

薬局の方は
あなたも大変ね～、気にしないでね～
と仰ってくれましたが、とても心が痛みました。

おばあちゃんは薬をもらって一安心と言う感じ。
困り顔は薬局の方と私です。

これから
もしも同じ事をお願いされたら
断らなくちゃいけないのは当然です。
でも恐らく
何度断っても同じ事をまた言ってくるでしょう。

でも、私が連れて行かなくても
一人でタクシーに乗ってやってくる、と言っていました。
下手すればタクシー代も出してあげるのよ（(￣□￣;)ギョッ）、とも。

こんなことなら
今日は忙しいからときっぱり断れば良かったのかな～・・・

ヨボヨボと壁伝いに歩いてくるおばあちゃんの頼みを断ると
自分が鬼になったような錯覚に陥ってしまって
やりきれなくなるのも本当なんです。

あ～、こういうときの自分の性格が
大嫌いだ・・・・


人助けだと思っても
事情の分からないことに首を突っ込むなって事でしょうかね～・・

うわっ!!!!
長々と愚痴グチしてすみませ～～～～～ん＞＜；