あせらず行こう

この人と知り合ったのは
私がお手伝いさせてもらっていたカフェバーでのこと。

先輩のバーテンダーとマスターのお友達で
このサバサバと歯に衣着せぬ物言いで
豪快に笑うこの人とすぐに意気投合し
一時期は本当にしょっちゅう呑みに行っていました。

小さい悩みもちゃんと聞いてくれる人で
私は結構いろんな話をこの人にしていたように思います。
そして、カフェバーにも毎週のように来てくれていて
そこで知り合った女性と恋に落ち
その後、事情があって急遽内地に帰ることになり
そのまま彼女も付いて行き、結婚。
私達は本当に嬉しかった。
ここで出会った二人が結ばれたこと。

そしてそれから6年程の間
一度電話で話したくらいでそれきりでした。

そして今日
入り口にデカイ気配。
昔と変わらぬそのシルエットと歩き方。
ただでさえデカイのに両手を高々と上げ
「オーーーー!!!」と唸ってのご入店。
ビックリ＆嬉しさのあまり
キャーーーーー!!!!と叫びましたよ、私ゃ。

一気に時が戻って
昔の時間も何も関係なく遊びまわっていたころの
私の感覚になっていました。
懐かしくて懐かしくて
ベラベラ話し出す二人。

でも・・・・
あのころと確実に何かが違って
それは当然のことであるのに
何だか少し切ないような気持ちになってしまいました。
ものすごく楽しかった時間を
間違いなくこの人たちと過ごしていて
たった6，7年の間に
お互いの環境も全く変わってしまっていて
おまけに彼は辛い別れもしていて
そのことを話す彼は
豪快に見せてはいるけれど
やっぱりどこか寂しそうでした。

大人になったら楽しいことばかりあると思い込んでいた
あの頃が一番幸せだったんだと
今更ながらに思ったのでした。

何が言いたいのか分からなくなってしまいましたが
何だか切なくなった今日の昼下がりなのでした。

あ・・・・決して今が不幸せな訳ではないですよ～(￣▽￣)うへへへぇ～